2011年のTwitterハッシュタグランキングに思うこと

先日、ツイッター社から発表された、2011年のハッシュタグランキングは以下のようなものでした。

1位 #egypt

2位 #tigerblood

3位 #threewordstoliveby

4位 #idontunderstandwhy

5位 #japan

6位 #improudtosay

7位 #superbowl

8位 #jan25

1位と8位にランクインしているのは、今年の初めに中東やアフリカで勃発したいわゆる「ツイッター革命」です。

5位には東日本大震災が入っています。日本人はもちろん世界中の人々が心配して話題にしてくれたのでしょう。
Twitterの共同創業者であるビズ・ストーンが講演でいっていた、ツイッター成功の要因は、「Triumph of Humanity (人間性の勝利)」であるというフレーズがまさしく具現化されているのではないでしょうか。

それ以外のワードも面白いです。3位、4位、6位はツイッター上で流行した言葉遊びというか、うけ狙いのコンテストこんなテーマでそれこそ莫大な数のツイッターユーザーが盛り上がるのが面白いですね。

あと2位の、#tigerbloodもすごい。あるインタビューで俳優のチャーリー・シーンが、「オレには虎の血が流れている」と意味不明な発言をしたということで、「あいつ何言ってんの」とか「おいおい、虎だってよ」とかちゃかしも輪が広がっていったのでしょうね。

ツイッターではTPS(ツイート・パー・セカンド)という計測の仕方がありますが、これは1秒間にある話題がどれほどの数の人にツイートされたかという盛り上がり指数を表すものです。その今年のナンバーワンを記録したのは、8月28日のMTV Video Music Awardsで歌手のビヨンセが「私、妊娠したの」というコメントをした直後です。

著名人のエピソードに何か一言感想を言ってツイートしたい。という欲求は人間の性(さが)でしょう。これも、「Triumph of Humanity」なのでしょうね。

 

一方で、Yahooの検索ワードのランキングは以下のようです。

1位  iPhone

2位  Casey Anthony

3位  Kim Kardashian

4位  Katy Perry

5位  Jennifer Lopez

6位  Lindsay Lohan

7位  “American Idol”

8位  Jennifer Aniston

9位  Japan Earthquake

10位 Osama bin Laden

こちらのほうは、何かを言いたいというよりも、その人やその話題について何かを知りたいという欲求です。
このあたり、検索とソーシャルメディアの違いをはっきりと表しているようでとても面白いと思いました。