最近、Facebookについて会話することが多くなりました。
たとえば、「日本のTwitterは利用者が1,000万人を超えましたが、来年の12月までにFacebookは日本で利用者1,000万人を獲得できるでしょうか?」とメディアにお題を提示されたり。Twitterの講演の際にFacebookに関するご質問をいただいたり。打ち合わせで親しいご担当者の方に、「最近、うちの社長が突然Facebookをやりたいっていうんで、びっくりしました」とかとか。
全世界の月間ユーザー数が5億人を突破したFacebookが、日本でようやく200万人。まだまだ日本においてはその使い方も魅力も十分に理解されているとは言い難い状況ですね。
私としてもまだFacebook歴は浅いので理論だったことをいえるほど考えが整理されていませんから、思いつくまま感想を述べます。
- mixiやGREEで一時期はまったSNSのUS版だと理解すると、なんでいまさら新しいSNSを始める必要があるのかと、始めるモチベーションが湧きにくい。
- ブログ、SNSを経由してTwitterにたどり着いたネットユーザーにとって、一見して面倒くさそうな、Facebookに興味が向きにくい。自分のオンライン上のコミュニケーション手段は、Twitterで事足りている。
- 複雑そうで使い方がよくわからない。したがって何ができるのか、どこが面白いのかも不明。
実際にFacebookを始めて、友達探しをしてみると、結構知り合いに出会いましたが、その半数は、アカウントはつくったがそのまま放置してあるようです。中身のないFacebookが捨てられているという感じです。
日本においては、この休眠Facebookを活性化させる新しい文脈が必要なんですね。それがどういうものなのかは、私も色々と考えていますが、今はまだ答えが見つけられていません。
ただ、Facebookをやっていて、面白いこともいくつかありました。次にいくつか列挙します。
- 昔の同僚に数多く出会える。デジタルガレージを卒業した外国人の技術者や、他のネット企業に転職した懐かしい仲間たちとFacebook上で再会できて、また友達になった。
- チャット、写真、掲示板、プロフィールなど、コミュニケーションする相手と内容によって、機能を使い分けられる。
- Twitterを始めるようになってすっかり更新をやめてしまったブログを、Facebookを使うようになって熱心に更新するようになった。
ネットユーザーにとって、ブログ、Twitter、Facebookといったソーシャルメディアを自分のマインドマップのなかで再配置できるといいのでしょうね。昔、広告マーケティングの仕事に携わっているときに、いつも考えていたポジショニングの問題ですね。
あと最後に、もうひとつFacebookの関する感想。FacebookにTwitterを連携して、Facebookをニュースフィードをツイートで埋めるのやめませんか?
ちゃんとTwitterのほうで、フォローしますから。