デジタルマーケティングでは昨年は1年間かけて、Twitterの企業活用に関する講演や勉強会、そしていくつかの個別に企業に対してTwitterを使った様々なコミュニケーション施策の提案をしてきました。
Twitterの日本への急速な浸透を追い風に、企業のTwitterへの関心は日を追って高まり、大きな手応えとやりがいを感じる1年間を送る事ができました。
そして年が明けて、2011年。今年の日本市場のマーケティングシーンにおけるTwitter、そしてソーシャルメディアはどのように進化・浸透していくのでしょうか?
今回は、とくに昨年の秋以降に私が日々感じていた気配のようなものを少し整理しながら書いていこうと思います。
まず、Twitterに関して、
昨年、多くの会社が公式、非公式含めて企業Twitterを開始しました。いってみればソーシャルメディア活用のスタートラインに立ったわけです。ある企業はツイートを担当する人材の(意外な!?)才能に恵まれて、予想外の好評を博しTwitter企業の成功事例としてクローズアップされ、またある企業は思ったよりもフォロワー獲得に苦戦して、「Twitterは 利益を生まない」と、急速に熱が冷めていきました。
今年は昨年Twitterを開始した企業が順次、一周年を迎えていきます。そしていくつかの企業では人事異動でツイート担当者が変わっていくことでしょう。ここで企業としては、試しでやってみたTwitterを組織として、また企業マーケティングのポートフォリオの中で、どのように位置づけて いくのか大きな方針を決める時期がやってきます。
Twitterを単なる新規性のあるネットメディアから、企業のネット戦略を左右する有力なソーシャルメディアへとシフトアップすることで、トライアル期間だった1年間がより有意義なものになることでしょう。いわば、本当のソーシャルメディア取り組み元年が今年というわけです。
そして、Facebookに関して、
昨年の後半は、もうTwitterのことはわかったから、Facebookの事を聴かせてくれともよくいわれました。昨年の7月にFacebookのユーザーが全世界で5億人を突破して、アクセス数でグーグルを抜いたなどと書かれると、企業でマーケティングを担当している人は知らないではすまないメディアとなりました。
自分でとりあえず、アカウントをつくってやってみる。試しに企業や担当商品のファンページを開設してみる。今年、Facebookデビューを計画する会社がたくさん出てくる事でしょう。
また、ミクシィのような国内の大手 SNSが企業ユースを今後どのように取り込んでいくのか?
そして何よりも、日本で数百万人にとどまっているユーザーを急拡大させるトリガーは何なのか?
また、それ以外のソーシャルメディアや活性化するカテゴリーは何か?
そんなことを考えていくと、2011年にソーシャルメディアの真ん中で仕事ができる事に大きな喜びを感じます。
今年もたくさんの方と出会い、触発されて、実りの多い1年間を過ごしていきたいと考えています。