エジプトにみる民主化革命とソーシャルメディア

チュニジアを政権交代に追い込んだ「ツイッター革命」は、ますます勢いを増して燎原の火のように中東の国々に広がっています。
今もっとも問題が大きくなっているのがエジプト。30年間続いたムバラク政権はまさに風前の灯といった状態です。イスラム原理主義との戦いを鮮明にして、強権と統制で臨んだ彼の政治姿勢は、就任直後は欧米からも理解を得ていましたが、近年ではテロが減少しても一向に進まない民主化、抑圧、高い失業率、貧富の差の拡大といった長期政権ゆえの蓄積した根深い病巣に、国民の不満が一気に噴出しました。